AutoCADで回転を使いこなす!回転コマンドの参照や複写もご紹介します。

【AutoCAD コマンド編】回転で参照・複写を使いこなそう!

【AutoCAD コマンド編】回転で参照・複写を使いこなそう!
今回は、AutoCADで回転を上手に使うための参照や複写などの機能をご紹介していきます。回転はAutoCADでの作図での頻出コマンドですが、「回転しようとしたらずれる」「水平な回転の角度が分からない」「回転方向の指定が難しい」など、AutoCADで回転を使っていて分からないことが出てくるという方も多いはず。この記事では、オートキャドで必須の回転をマスターするための方法をお伝えしていきます。

AutoCADの回転はどう使う?回転コマンドで参照や複写もできるって本当?

早速ですが、AutoCADの回転コマンドはどのように使うのか、参照や複写の方法も含めて解説していきます。今まで「AutoCADだと回転複写ができない」「回転のコマンドで参照しようとするとずれる」など、回転を苦手にしていた方はぜひ今回ご紹介する方法を参考にしてみてください。

回転コマンドの使い方①角度で回転

始めに、AutoCADでの回転で使用頻度が高い、角度を指定した回転の方法を見ていきます。手順は、初めに回転したい図形を選択し、「ROTATE」コマンドを入力し「Enter」キーを押します。または、「RO」と入力して「Enter」キーだけでもショートカットできます。その後、コマンドラインに「基点を指定」と出ますので、回転の基点をクリックで指定します。あとはコマンドラインに「回転角度を指定 または[コピー(C)][参照(R)]」と出たら任意の角度を入れます。またはこのタイミングで回転方向をマウスで指定し、回転させることもできます。このように、AutoCADでの回転はコマンドラインの見方が重要になってきます。

ちなみに、水平に回転をしたいというときは角度180度、また角度90度で回転させると垂直になります。AutoCADの角度は反時計回りに数えますので、回転の角度で迷ったら思い出してみてください。

回転コマンドの使い方②参照で回転

続いて、参照を活用したAutoCADでの回転の仕方です。もうすでに描かれてあるオブジェクトの角度を使って回転したいとき、回転したいけれど、度数が何度なのか分からないときは便利です。使い方ですが、図形を選択後「ROTATE」コマンドを持って基点を決めるところまでは先ほどと同様で、コマンドラインの「回転角度を指定 または[コピー(C)][参照(R)]」と出たタイミングで「R」キー、「Enter」キーの順に押します。コマンドラインに「参照する角度」と出たら角度を変えたい1点目をクリック、コマンドラインで「2点目を指定」となりますのでもう1点を指定します。その後、「新しい角度を指定 または[点を指定(P)]」となったら参照したい角度をクリックして完了です。

回転がずれる場合は、先述の「参照する角度」~「新しい角度を指定」の部分でオブジェクトスナップの位置がずれているパターンがほとんどですので、より画面をズームしてスナップ箇所を間違えないように注意しましょう。

回転コマンドの使い方③回転複写

最後に、AutoCADの回転で複写する方法もお伝えしておきます。実は、使い方①と②でご説明した方法はCADソフトの用語では「回転移動」となります。複写をしたい場合はオプション指定が必須です。

手順ですが、図形を選択後「ROTATE」コマンドを持って基点をクリックした後、コマンドラインに「コマンドラインの「回転角度を指定 または[コピー(C)][参照(R)]」と出ますので「C」キー、「Enter」キーの順にクリックします。あとは先ほどのご紹介通り、角度をコマンドから指定するか、参照で回転させると回転複写ができます。AutoCADで回転複写というと回転でコピーのオプションを入れる手順になりますので覚えておきましょう。

【AutoCAD コマンド編】回転で参照・複写を使いこなそう まとめ

ここまで、AutoCADで頻度、回転のコマンドで参照や複写、角度指定の方法をご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。回転はAutoCADでの作図に欠かせない重要なコマンドですので、参照での回転や回転複写の方法が分からない方、AutoCADで回転コマンドの操作が苦手な方は今回ご紹介した方法をぜひ試してみてくださいね。