【医療事務を勉強している人必見!】診療報酬請求!初診料・再診料の算定の方法

今回は基本診療料と特掲診療料のうち、基本診療料の初診料と再診料の、試験対策も含めて基本的な算定のポイント、あとで早見表を早く調べやすくするメモのコツをご紹介します!特に医療事務の勉強初心者さんは、お持ちでしたら診療点数早見表(早見表・点数表)を準備して読み進めポイントを書き込むようにしましょう。

初心者必見!基本診療料の初診料と再診料の算定ポイントは?早く調べるコツは?

診療報酬の算定は、昔は電卓などで点数を計算して手書きで作成していましたが、いまパソコンで算定します。パソコンに算定用のシステムが入っているので早見表(点数表)を調べなくてもシステムで入力すれば点数がでるようになっています。

ここだけ聞くとは早見表ていらないよね?と思う方もいらっしゃるはず。ではなぜ診療報酬点数表(早見表・点数表)が必要なのかというと、詳しい細かいルール(こういう時は算定できる・算定できない・点数の加算があるなど)を調べるために使うからです。

医療機関(診療所や病院)を利用するきっかけっていろいろありますよね。風邪をひいたり、救急車で運ばれたなどいろんなきっかけがあります。医療機関に通院(診察が終わったら家に帰る)の場合と、そのまま入院(診察後治療のため宿泊する)になる場合があります。通院で通うのが外来、入院することをそのまま入院といいます。簡単に説明するとこの2つが基本診療料にあたります。

基本診療料は、その医療機関の規模などにより点数が異なります。例えば病院は病院でも「外科」や「内科」「皮膚科」と診療科を1つだけ標榜している病院と、診療科が数十個あるような病院ではさらに点数に違いがあります。こういう細かいルールがあるので早見表で調べる必要が出てくるんです。

初診料は、ざっくり言うと初めて行ったときに算定するものになります。初めて行く病院・診療所はもちろんですが、それ以外にも前にも言ったことがあるけどすでに完治していて別な病気で行ったというときも算定できます。ちなみに、完治するまでに何度も通院するときは再診料になります。

診療点数早見表は医学通信社から出版されているものを使用して説明していきます。

早見表の第1章基本診療料、第1部初・再診料の表紙に大きな「A」という文字が印刷されています。これは初・再診料を表す番号のようなものになります。診療内容にAから始まる番号が付けられ管理されています。このアルファベットを覚えておくと「A000に準じて算定」など書いてある点数算定の説明文を読むときに「初診料と同じルールってことか」とすぐにわかるので理解しやすくなります。

2020年4月現在の初診料の点数は288点です。この288点というのは所定点数といって基本の点数になります。これに年齢や時間の加算がプラスされることがあります。

時間の加算は、時間外加算等と言って「時間外加算」、「深夜加算」、「休日加算」の3つが代表的です。こちらはA000初診料の注7に記載があります。「深夜加算」はPM10時からAM6時で取れる加算、「休日加算」は日曜日・祝日・12月29日~1月3日に来院した場合に算定します。「時間外加算」は標榜する診療時間と深夜の時間以外の時間です。医療事務を勉強している人なら絶対覚える加算です。時間外加算等はよく調べる重要な項目なのでマーカーで色を付け探しやすくしておくことが短時間で探すコツです。

年齢の加算は6歳未満の乳幼児に対して加算されます。

この時間の加算と年齢の加算は再診料の場合も同じです。

ここが知りたい初診料と再診料どちらを算定すればいい?算定の重要なポイントは?

カルテの頭が気にある傷病名の欄にある開始日と終了日が初・再診料算定のポイントです!カルテに記載されている傷病名の開始日と診察した日を見比べます。傷病名の開始日より後に来院していて、終了日に日付が入っていない場合はまだ通院していることになるので再診料を算定します。

基本診療料・・・初診料、再診料
※どのような病気に罹っても必ず取られる点数のこと

特掲診療料・・・医学管理、処置、処方、注射、手術など
※罹る病気や治療内容によって取られる点数のこと
よければまたこのブログでお会いしましょう!