【医療事務を勉強している人必見!】処置料の算定方法や略称用語

診療報酬請求書(レセプト)算定の中から「処置料」です!医療事務の勉強を進めている人、資格を取ろうと思っている人、勉強の仕方が分からない方など必見です!処置料も検査料同様項目の数が多いです。大切な部分を押さえていきたいと思います。

処置とは何か?

なかなか幅が広く一言では言い表しにくいのですが比較的軽い(そうではないものもありますが)治療をすることです。治療する程度が強くなると手術になるイメージです。手術は1回で終わるイメージですが、処置は何度か軽めの治療を繰り返すような感じでしょうか。伝わりますでしょうか。

処置も医療機関の規模などにより点数が違ったりなかなか複雑です。また処置料の中には10項目あり、一般処置、救急処置、皮膚科処置、泌尿器科処置、産婦人科処置、眼科処置、耳鼻咽喉科処置、整形外科的処置、栄養処置、ギプスです。ちなみに筆者はギプスのことをギブスだと思っていました。お恥ずかしい限りです。

診療点数早見表(点数表や早見表とも呼びますね)を片手に準備して読み進めて大事なところに蛍光ペンで線を引いたり付箋を貼ったりして探しやすい工夫をしてくださいね。処置に限らず医療事務の点数算定のコツですよ!

  • 創傷処置
  • 傷口に消毒したり包帯を巻いたりする処置のこと。擦り傷や切り傷に行います。100㎡未満の一番点数の低い項目は外来の患者のみに算定することができます。
    とくに創傷処置では○○未満だったら△点というように未満、以上、以下という言葉が出ます。○○以上や○○以下は○○を含めるという意味です。○○未満だったらその○○はいれません。なので100㎡未満とあるので100より下の数字ということです。カルテに書いてある傷口の面積に応じて算定してください。

  • 消炎鎮痛等処置
  • 整形外科的処置のひとつです。器具やシップ、手技で痛みを抑える処置です。器具の具体例は早見表に記載してありますので調べてみましょう。

  • 酸素吸入
  • 体内の酸素が足りないときに行います。手術の後や手術中に行うこともあります。酸素を使うので酸素の点数算定を忘れないようにしましょう。

  • 口腔・咽頭処置
  • 喉にお薬を塗ることでルゴール塗布、ルゴール塗咽(ルゴールトイン)と略称用語でカルテに記載されることが多いです。

  • 鼻腔栄養
  • 胃ろうとも言います。経口摂取不可能な場合に流動食を鼻腔(鼻)から直接摂取する場合に算定します。

  • ギプス
  • ギプスは部位によって算定が異なるので算定方法に注意が必要
    上肢・下肢・半肢などどこの部分にギプスを施したのかカルテをよく読みましょう。

  • 上肢=肩関節から指まで
  • 下肢=股関節から足の指まで
  • 半肢=肘より下若しくは膝から下
  • ギプス包帯
  • 石膏もしくはプラスチック素材で患者の体に合わせて包帯で巻いた状態

  • ギプスシーネ
  • 副木(シーネ=棒)でギプスと同じ固い素材で固定した状態、骨折部位など腫れていて包帯を巻けない場合に使用

  • ギプスシャーレ
  • 巻いた包帯を上下に割り、下の部位だけを固定に使用する状態、切割代がギプスシャーレ代になる

処置料を勉強したこの機会に骨格なども一緒に覚えてみるとレセプト作成に役立ちますよ。以前見つけたのが骨格パズルというスマホアプリで、骨格の部位を指でパズルのように並べていくゲームがありました。なかなかおもしろかったので、まだそのアプリがあれば皆さんもお試しください。調べたところ人体模型パズルというのはありました。

算定漏れに注意!手術当日の処置の薬剤・材料点数

その他の注意点としては、手術を実施した日の前後の処置は行っていても算定できません。ただしギプスは例外で手術を実施した日でも算定することができます。また処置点数は算定できなくても使用した薬剤料や材料料は算定できます。よくある算定漏れのトップ5に入るかもしれません。早見表にもマーカーでチェックしておきましょうね。

早見表に記載のない処置があります。いわゆる簡単な処置と呼ばれるものです。浣腸、注腸、吸入、洗眼、鼻洗浄などは点数がないので診療点数早見表で探してもないということがあったります。ないということは点数がついていないものということですね。