数値の切り上げをする

Excelの関数で数値を切り上げる!【CEILING】関数を使う!!

Excel(エクセル)の関数で数値を切り上げるには『CEILING』(シーリング)関数というのがあります。切り上げには『ROUNDUP』というのがありましたね?この場合は、桁を指定させ、その桁数に成る様に切り上げるという事が出来ました。では同じ動作の関数で『CEILING』はどの様に切り上げるでしょうか?指示した数値の倍数に成る様に切り上げが出来る様になります。例えば、『2』を指示させれば、一番近い2の倍数に成る様に出来るので、偶数に変換出来るという事になりますね。これは、整数でも少数でも活用が出来るとなっております。活用方法さえ理解出来れば、いろいろと応用が出来そうですね。しかし、『四捨五入』や『切り上げ』と言うと『ROUND』系の関数が有名なので、『CEILING』は知らない人も多かったりされている訳なんですね。そこで今回はExcelで特殊な切り上げが出来る『CEILING』・『CEILING.MATH』・『CEILING.PRECISE』という3つの関数群について紹介なので参考にしてくださいね。

『CEILING』・『CEILING.MATH』・『CEILING.PRECISE』の動画はこちら↓↓

 

 

 

 

Excelで指示した数値の倍数に切り上げ出来る『CEILING』関数の活用

では、3つの関数を順番に紹介させて行きます。まずは指定した数値の倍数に成る様に切り上げが出来る『CEILING』です。引数に何を指示させているのか、どの様な結果になるのか動きを掴んで行きましょう!

【CEILING】関数の引数や記入方法とは?

『=CEILING(数値、基準値)』

  • 基準値の倍数に成る様に切り上げます
  • 基準値が『2』で一番近い偶数になります
  • 基準値には小数も指示が出来る

基準値の倍数に一番近い形に成る様に出来ます。基準値は必ず指定が必要になります。お金の計算など端数を切り上げないといけない場合などで活用されます。基準値『0』は結果も『0』になります。

Excelで数値を切り上げてみよう!【CEILING】関数の活用

では、基準値を指示させて数値の切り上げを行ってみましょう。基準値をいくつか用意したので、どの様に切りあがっているか確認しましょう!

 

切り上げる関数を使う

 

1 結果を出す所に関数を『=CEILING(』と書き込みます。

 

CEILING関数を書きます

 

2 引数に、『切り上げる数値』と『倍数と成る基準』を指示します。

 

数値と基準値を指定します

 

3 エンターで確定させます。数値が切りあがりました。

 

切上りました

 

コピーで表を埋めましょう。
基準値をどの様に指示した時に、どの様に切りあがっているか確認をして下さい。

 

いろいろな基準値で切り上げた結果

 

Excelで指示した数値の倍数に切り上げ【その2】『CEILING.PRECISE』関数の活用

2つ目に、『CEILING.PRECISE』の活用についてです。実は『CEILING』とやりたい事は一緒で、指定した倍数に切り上げる為の関数になっております。若干異なる部分はありますのでどの部分が異なっているのか掴んでおきましょう!

【CEILING.PRECISE】関数の引数や記入方法とは?

『=CEILING.PRECISE(数値、〔基準値〕)』

  • 数値を基準値の倍数に成る様に切り上げます
  • 基準値が『2』で一番近い偶数になります
  • 基準値は省略が出来る

この関数は基準値を省略出来ます。省略をした場合には『1』を指示した事になるので、一番近い整数に成る様に切り上げる事になります。

Excelで数値を切り上げてみよう!【CEILING.PRECISE】関数の活用

では、基準値を指示させて行ってみましょう。
基準値を指定しないパターンもありますので、こちらも違いに気を付けましょう!

1 切り上げの結果を出す所に『=CEILING.PRECISE(』と書き込みます。
Excelのバージョンによっては候補が出てこなかったりされるので、関数名を覚えておく必要がありますね。

 

CEILINGPRECISE関数を書きました。

 

2 引数に、『切り上げる数値』と『倍数と成る基準』を指示します。

 

基準値と数値を指定します

 

3 エンターを押させて確定させます。数値が切りあがりました。

 

切り上げた結果です

 

コピーさせて表を埋めましょう。
基準値が無い時には近い整数になっているのも分かりますね。

 

いろいろな基準の切り上げ

 

Excelで指示した数値の倍数に切り上げ【その3】『CEILING.MATH』関数の活用

最後に『CEILING.MATH』の活用について説明をします。実はこの関数もこれまでの物とやりたい事は変わらずに、切り上げをします。マイナスの数値を扱う時にちょっとした違いがあるので、動きを掴んで行きましょう!

【CEILING.MATH】関数の引数や記入方法とは?

『=CEILING.MATH(数値、〔基準値〕、〔モード〕)』

  • 数値を基準値の倍数になる様に切り上げます
  • 基準値は省略も出来る
  • モードで、プラスかマイナスを指定します。マイナスの数値に対して、『0』に近い方向に離れる方向にさせるか指示出来る

モードという新しい引数が出てきておりますね。このモード部分にマイナスを指示出来ると元の数値より小さく成る様にし、プラスであれば、元の数値より大きく成る様にします。これは、マイナスの数値に対し影響がある部分になります。

Excelで数値を切り上げてみよう!【CEILING.MATH】関数の活用

では、ここでも数値の切り上げをさせてみます。モードを指定させてみるので違いを掴んでおきましょう!

1 結果を出す所に関数を『=CEILING.MATH(』と書き込みます。

 

CEILINGMATH関数を書きました。

 

2 引数に、『切り上げる数値』と『倍数と成る基準』と『モード』を指示します。

 

引数を指定します。

 

3 エンターで確定させます。数値が切りあがりました。

 

切り上げました

 

コピーで表を埋めましょう。
マイナス部分に注目しましょう!モードがマイナスの時とプラスの時では数値の切上りが逆になっていますね。

 

Excelの関数で数値を切り上げる!【CEILING】の活用|【まとめ】

Excel(エクセル)で数値を切り上げる為の関数の『CEILING』・『CEILING.MATH』・『CEILING.PRECISE』について活用法を紹介しましたがコツは掴みましたか?おおまかにやりたい事は全てが同じですが、それぞれで指定出来る部分が若干変わっていましたね。特徴について書き込むと

  • 『CEILING』は指示した倍数に切り上げられる
  • 『CEILING.PRECISE』は基準値が省略出来る
  • 『CEILING.MATH』はマイナスの切り上げ方の指示が出来る

という事でした。ちなみに『CEILING.PRECISE』と『CEILING.MATH』はExcelの2007から出てきているので、それよりも昔のバージョンでは不可です。
特殊なやり方の関数ではありますが、応用的に活用出来る様になっています。コツを掴んで活用させて参りましょう!